●軽量化が災いしたかもしれない
ただ、ボリュームを上げていくと、ドアのあちこちから低音の振動に耐えきれなくなったドアがビビリ音として悲鳴を上げる。そのビビリ音についボリュームを上げるのを控えてしまうほどだ。これはドアの徹底的な軽量化が災いしたのかもしれないが、制振材をドア裏側に貼り付けることでかなり収まると思われるので、トライしてみるといいだろう。
一方、一般的な6スピーカーモデルは、デッキが異なること以外、2システムともアンプ以降は基本的に同一だ。そのサウンドは絶対的なパワーでさすがに「JBL」に見劣りする。とくに低域のパワー感は差が大きく、「JBL」と比べると物足りなさは残ってしまう。しかし、中高域の充実感は「JBL」と比べても遜色はなく、あくまでクルマの中でのBGMとして聴くのであれば充分な仕様に仕上がっている。
センタースピーカーが備わっていないため、ボーカルなどが左右に寄ってしまう面はあるものの、それでも少なくとも旧型プリウスよりサウンド的なグレードは間違いなく上がっている。その意味では旧型プリウスからの乗り換えなら、まったく不満を感じることはないだろう。
1/4●6連奏CDチェンジャー装備
2/4●JBLプレミアムサウンドシステム
4/4●ラインナップから選ぶなら……