「21世紀へGo!」の語呂合わせで、デビュー当時は価格215万円だった先代『プリウス』も、モデル末期にはベーシックグレードが218万円に値上がりしていた。実際には215万円という価格でハイブリッド車を売るにはかなりの無理があったらしい。一説には「300万円でも赤字が出る」といった話もあった。新型プリウスの価格については、「ボディも大型化しているし、様々なハイテクも盛り込んだ。250万円近くになるのでは…」という予想もあったが、先代末期の価格を維持するどころか、ベースグレードはなんと3万円も値下げしてきたのだ。これについて新型プリウスのパワートレインを担当したパワートレーン本部の瀧本正民・専務取締役は「新型についてはいろいろと頑張りましたから」と説明する。先代のプリウスで“最もコストの掛かった部分”は間違いなくハイブリッドシステムだが、新型では聖域というべきこの部分の大幅なコストダウンに成功したようだ。「昇圧システムの搭載によって、バッテリーを先代モデルよりも小さくできたことが大きいです。また、THS-IIでは電子部品の統合化も図っており、部品点数を減らすなどの方法でコスト低減を行っています。量産効果だけでなく、細かな部分の見直しあってこそのコストダウンです」と瀧本専務。「先代のプリウスを発売した当初、1台を売るごとに数十万円の赤字が生じていたのも単なる噂ではなく事実です」と瀧本常務は苦笑いするが、新型プリウスについては「そんなことは全くない。215万円で売ってもアシが出ないようになった。ハイブリッドで利益が出せるようになったことは凄いことですよ」と自信満々。アシが出なくなったということは、ディーラーでの値引きが期待できる?
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