気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年6月13日付
●三菱自動車、グランディスの燃料自動車開発へ(読売・8面)
●ブリヂストン、国内業界で7年ぶり、高級タイヤに希望価格復活(読売・8面)
●日産の中国合弁会社、乗用車生産能力、27万台に増強へ(朝日・12面)
●スズキと川崎重工が共同開発の二輪車を発売(朝日・13面)
●チャイルドシート、リコール制度導入(朝日・37面)
●英ジャガーなど輸入車リコール(朝日・37面)
●燃料電池車専用、「水素ステーション」オープン、江東区に都自治体で初(毎日・22面)
●ヒットボックス、グランディスとレガシィ、三菱自動車と富士重、浮上の柱に(東京・8面)
●ルマン、予選第1日、チーム郷6位、オール和製マシンで挑む(東京・21面)
●中国ビジネス、そろり再開、SARS下火に(日経・3面)
●トヨタ、ロシア販売強化、2007年3万台規模に、販売店倍増、日欧から供給(日経・11面)
●水素供給施設を出光興産が建設、燃料電池車向け(日経・13面)
●カーナビで車内団らん、三菱電機は後部席でDVD鑑賞、富士通テンは臨場感ある音響3000曲(日経・35面)
ひとくちコメント
ブリヂストンが今月27日から改良発売する高級タイヤ「レグノ」にメーカー希望小売価格を設定するという。きょうの読売など各紙が取り上げているが、オープン価格を採用している国内タイヤメーカーが希望小売価格を設定するのは7年ぶりのこと。
同社の新製品の希望価格は1万0200円から4万3900円と改良前の実勢価格より5〜6%アップ。デフレと販売店間の安売り競争が招いた価格下落に歯止めをかけるのが狙いで、ほかのタイヤメーカーの価格戦略にも影響を与えそうだ。
タイヤに限らず、最近はハンバーガーのマクドナルドなどもデフレ価格を改め、値上げに踏み切る動きがみられるが、そのタイミングを読み間違えれば、逆に消費者離れを引き起こす恐れもある。今回のブリヂストンにしても、新製品に対し、オープン価格に慣れている消費者がどれだけの付加価値を感じ取れるのかどうかがポイントになるだろう。