昨年、世界中に批判の嵐を巻き起こしたフェラーリのチームオーダーから1年。A1リンクで開催されたオーストリアGP決勝フェラーリのミハエル・シューマッハが見事なポール・トゥ・ウィンを決めた。スタート直前、トヨタのクリスチアーノ・ダマッタがスタートできずに2度のやり直しを経てようやくレースはスタート。途中、雨が降り出したものの、すぐに止んだため大きな影響は出なかった。
1回目のピットストップ中、マシン給油口から発火するというアクシデントにもめげず、ミハエル・シューマッハが今季3連勝を飾った。終盤激しい追い上げを受けながらも、最後まで耐えたマクラーレンのキミ・ライコネンが2位、チャンピオンシップリーダーの地位をかろうじて守った。3位にはライコネンを追い上げたルーベンス・バリケロが入った。
オーストリアに新型エンジンを持ち込んだB・A・R・ホンダのジェンソン・バトンが4位入賞。一時は入賞圏内を走行していたジャック・ビルヌーブだったが、2度目のピットで大きくタイムロスしたのが響き結局12位。ツキのなかったトヨタ勢はオリビエ・パニスがリタイア。クリスチアーノ・ダマッタが10位で完走した。