ボルボ『XC90』は、その特徴的なヘッドライト形状により、今までにない新しい「顔」を持っている。これについてボルボ・カーズジャパン商品企画の桜庭部長は「ボディサイドから続く流れるようなフロントデザインを実現しました」と答える。
「スウェーデンの道路交通法では、ヘッドライトにはワイパーを付けなければなりませんので、ヘッドライトカバーは平面的な造形になります。しかしウォッシャーシステムにしてワイパーを省略、ライトカバーをガラス製からプラスチック製にすることでデザインの自由度があがりました」。これによって可能になったのがXC90の造形だ。
「プラスチックと言うと安いイメージがありますが、スウェーデンは路面からの飛び石も多いので、ユーザーからはメンテナンス性において好評です。しかしこのヘッドライト形状について、今後もこのイメージを継続するというわけではありません」と桜庭部長。
新しい技術によって自動車はデザインの面においてもその自由度が広がってきているのだ。