1999年の東京モーターショーに『NEO SPACE』(ネオスペース)が出品されていたのを覚えているだろうか? マツダ・デザイン本部の中牟田泰チーフデザイナーは「新型『デミオ』の初期アイデアのひとつだった」と語る。
「先代デミオは1996年に発売された。新型の本格的な開発が始まったのはその2年後、1998年マツダの広島本社、横浜のマツダR&Dセンター、ヨーロッパのMREの3拠点で開始されました。最終的にアイデアが選ばれたのは広島本社の案です」と中牟田チーフデザイナー。
ところで1999年の東京モーターショーに出品された『NEO SPACE』(ネオスペース)。ボディ寸法が全長3900×全幅1695×全高1550mmと新型デミオのサイズ(3925×1680×1530mm)と比較すると、デミオのコンセプトモデルだったことは間違いないようだが、担当デザイナーに確認した。
中牟田チーフデザイナーによると「ヨーロッパのMREから出されたアイデアで新型開発の最初のとっかかりにあたるものです。コンセプトとしてどのようなものが良いか、市場の反応を問うモデルでした。機能性の良さには評価を頂きました。デザイン的には、カタマリ感とフェンダーを意識した造形は新型に生きています」という。