新型『ポロ』のデザインについてフォルクスワーゲンAG研究開発部門A0/A00クラスのプロダクトマネージャー、クリスティアン・ビュアマンに話を聞いた。
---全体的にはキープコンセプトに感じるが、デザインの意図は?
「私はデザイナーに対して、すぐに飽きるデザインではなく、5-6年乗っても飽きのこない、普遍的なものをつくるよう指示をした。そういうことを求められるとデザイナーはシビアになる。しかし自動車は高額でしかも長い間連れ添うものなので、奇をてらったものよりはシンプルで飽きのこない、何年たっても買って良かったと思えるものが大切だと思う」
---特にフロントなど、ぱっと見て『ルポ』のようなデザインにした意味は?
「それはポロがルポとファミリーであることを示したかったから。ポロがコンパクトカーとして、ルポがサブコンパクトカーとして同じファミリー。しかしディティールは異なっている。むしろ『パサート』を意識したところが多い。エクステリアではフェンダー周りの造形や、インテリアではインパネ周り。クロムのリングを巻いたり、ドアノブもクロム仕上げで高級感を出している。全体的にはポロはルポより大人のイメージに仕上げている。ルポには4ドアのモデルはないし、乗っていただくとさらによくわかると思う」
---ポロと同じカテゴリーに属して、ヨーロッパにも輸出されているトヨタ『ヴィッツ』、日産『マーチ』、ホンダ『フィット』についてどう思うか?
「それぞれ会社ごとのアイデンティティを伝えようとしていることがデザインに出てきている。同じようにポロでは、遠くから一目見てフォルクスワーゲンのクルマとわかるアイデンティティを出せたと思う」
なお日本仕様については、左右ハンドル位置とボディーカラー(7色。本国では15色)以外は本国と違いはないという。