【新聞ウォッチ】一気に“改善”迫る「小泉改革」にトヨタの張社長も苦言

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【新聞ウォッチ】一気に“改善”迫る「小泉改革」にトヨタの張社長も苦言
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年3月26日付

●日野・スカニア提携を正式発表(朝日・10面)

●新現役ネットフォーラムで張富士夫・トヨタ社長ら発言 (産経・29面)

●米鉄鋼セーフガード・EUも発動へ、日欧協調し対応(読売・1面、関連記事11面)

●日産・三菱、変速機事業で統合へ (読売・10面)

●オークネット・日産、中古車事業で提携正式発表(日経・13面)

●名車人気よ再び、最後の「RX-7」登場、排ガス規制で8月までの限定(毎日・8面)

ひとくちコメント

「悪い部分を一気に変える“改革”は否定しないが、少しずつ良くする“改善”の有効性も掘り下げるべきだ」——。小泉政権が取り組む一方向の構造改革について、トヨタ自動車の張富士夫社長がメーカー側の立場からクギを刺す。中高年世代の生きがいやライフスタイルなどを話し合うNPO(特定非営利法人)の新現役ネット主催の「中高年の新現役宣言フォーラム」が25日開かれ、きょうの産経などが取り上げている。

同ネットの理事長で外交評論家の岡本行夫氏をはじめ、ゲストパネリストとして参加した張社長らが「どうするニッポン、がんばれ新現役」をテーマに、先行き不透明の日本経済や政局などについて討論。政局批判など歯に衣着せぬ発言は、先輩格の奥田碩会長の専売特許と思っていたが、張社長までが公の場で苦言を呈するというのは珍しい。

読売などの世論調査によると、小泉内閣の支持率が2カ月連続の減少。ワンパターンの改革に嫌気がさし始めた。温厚な張社長も“直言居士”にならざるを得ない苛立ちもわかるような気がする。

《福田俊之》

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