F1統治団体であるFIAは、新チーム「フェニックス」がマレーシアGPに出場する可能性を否定した。FIAは声明を発表し、破産したプロストGPを買収したフェニックス・グループが2002チャンピオンシップにエントリーすることはないことを明らかにした。
FIAの声明によると、「ベルサイユ通商裁判所の判決を調査した結果、FIAアドバイザーはプロストGP自身も、2002年F1ワールド・チャンピオンシップへのエントリー権利も、フェニックス・ファイナンスおよびニッカーソン氏に移行されていないという結論に達した」と。また、もしもフェニックスが2003年シーズン参戦を目指すならば、2シート分の権利を獲得するために4800万ドル(約62億円)を支払わなければならないという。
イギリス人ビジネスマンのチャールズ・ニッカーソン氏率いるフェニックスは、1年落ちのプロスト「AP04」にアロウズが99年に使用したTWR・V10エンジンを搭載した2台のマシンを持ち込み、すでにマレーシア入り。
フェニックスに深い関わりを持つアロウズのテクニカルディレクター、トム・ウォーキンショウが、マシンを走らせることができる必要最小限のスタッフを貸し出し、デビューに向けて準備をしていた。参戦する準備はほぼ整ったものの、スポット参戦すら可能性はないようだ……。