ブリヂストンはドイツのタイヤメーカー、コンチネンタルとパンクしても走行が可能な「ランフラットタイヤシステム」の技術を相互に提供する技術提携契約を結んだ。強化されたサイドウォールで荷重を支えるブリヂストンの方式と、タイヤ内部の軽量メタルリング(中子)で支えるコンチネンタルの方式の両方をミックスして、両社が新たな商品ラインナップを充実することにより、自動車メーカー各社やユーザーの多様なニーズに対応する。
ランフラットタイヤとは、車両に装着されたタイヤにパンクなどのトラブルが生じた場合でも、車両の移動性を損なうことなくほぼ通常の状態で一定距離、走行を可能にする技術。ブリヂストンの技術によるランフラットタイヤはすでに、複数の車種に新車装着されている。
今後、両社のシステムの特長を生かすことにより、通常のホイールの使用を前提にしたより広範囲な選択肢をユーザーに提供することが可能になり、ランフラットタイヤの普及が加速することが予想される。