【CART2001総括】気がつけばドフェラン、そしてホンダ

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今シーズン起こった様々な騒動を受け流してドライバーは戦い続け、いつもどおり、ゴールの瞬間まで先の読めない、白熱したレースを見せてくれた。

第5戦もてぎでは、何度ポールポジションを獲っても勝てなかった“ミスター・オーバル”ことケニー・ブラック(ローラ/フォード)がようやく初優勝を遂げた。「優勝して肩の荷が降りた」ブラックは続く第6戦ミルウォーキーでも優勝すると、第12戦シカゴ、第16戦ドイツでも勝利を重ね、年間最多勝となる4勝をあげた。

それでもブラックはチャンピオンになれなかった。優勝したのはすべてオーバル。そう、ロードやストリートで勝てなかったのである。第17戦イギリスでジル・ドフェランがようやく今シーズン初勝利を挙げ、続く第18戦ヒューストンでも連勝を飾り、ブラックをランキングトップの座から引きずり落とした。第19戦ラグナセカと第20戦オーストラリアのロード〜ストリート戦では、調子の上がらないブラックを尻目にドフェランは堅実にポイントを奪取し、最終戦を残して2年連続となるチャンピオンを決めたのである。

マニュファクチャラーズ・チャンピオンはホンダが4年連続(ドライバーズ・タイトルはホンダ勢が6年連続通算6回目)で獲得した。シーズン中盤まではホンダとトヨタが互角の争いを見せていたが、ドフェランが尻上がりに調子を上げるのと歩調を合わせるかのようにポイントを伸ばし、第19戦ラグナセカでタイトルを決めている。エンジン・マニュファクチャラー別の勝利数はホンダ7勝、トヨタ6勝、フォード7勝と均衡しているが、ホンダ勢が層の厚さを見せつけてポイントを積み重ねた。

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