【新聞ウォッチ】通産OBの山本幸助トヨタ副社長、“再就職”先が内定

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【新聞ウォッチ】通産OBの山本幸助トヨタ副社長、“再就職”先が内定

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年6月25日付

●石原行革相、「採算性ない高速道路造らず」プール制見直しも(読売・1面)

●コラム「公開しました」、カー用品のしにせ、ネット販売にも進出、ソフト99コーポレーション(読売・9面)

●F1欧州GP、M・シューマッハー優勝、通算49勝目(朝日・21面)

●ウォレス氏、フォードCFOを辞任の見通し(毎日・9面)

●退任するトヨタの山本幸助副社長、新エネルギー財団の会長に就任(日経・3面)

●富士重工、GMの国内販売向け補修部品を供給(日経・13面)

ひとくちコメント

今週ピークを迎える株主総会。その後の取締役会で経営陣の新旧交代が行なわれるが、トヨタ自動車も27日付で、副社長を9人体制にするなどの組織改革に伴い、12人の新任取締役が誕生する一方で、10人の現役の役員が退任する。その中には通産省(現・経済産業省)から天下った山本幸助副社長も含まれているが、きょうの日経によると、山本副社長は経済産業省の外かく団体である新エネルギー財団の会長に内定したと報じている。

今回のトヨタの人事異動では、同じく通産OBの中川勝弘氏を常務ポストで迎えることから、退任後の山本氏の去就が注目されていた。というのも、特殊・認可法人の統廃合を含めた見直しが小泉首相の行政改革の目玉であって、認可法人を新設するのが至難の業であるのに加えて、一度民間に天下ったOBの “再就職”先まで、古巣の官庁が面倒をみるというのは批難を浴びるからだ。

折から、同財団の棚橋祐治会長が石油資源開発の社長に内定したことで、その後任に山本氏がすべり込むことになったわけだが、棚橋氏と言えば、山本氏がトヨタへ天下る前に、トヨタ入りの噂もあった人物。今のところ高級官僚たちの“たらい回し人事”は一向に衰えるそぶりもなさそうだ。

《福田俊之》

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