新型『スカイライン』のエンジニアリングをとりまとめたのは、第1車両開発部 チーフビークルエンジニアの水野和敏氏。ルマンを筆頭に多くのレースで日産ワークスチームの監督をつとめるなど、モータースポーツの経験が豊富な人物だ。
そんな水野氏に、新型スカイラインでのモータースポーツの展開について聞いてみたところ、「このクルマは、レースで培った技術を皆さんに楽しんでいただけるように作ったクルマであって、このクルマで直接レースに出ることは考えていません」ときっぱり。
ただレースに出ないまでも、せめてMTが欲しいと思っている人はいるはず。その問いに対しては「今はありませんけど、MTを作るとしたらスゴイものにしたいんですよね。いま考えていますから、もうちょっと待っててください」と思わせぶりな回答。
またレース仕様としては2ドアの存在が不可欠だが、これについては、「北米では2ドアのニーズが強くあるんですよ。ですから、そちらと併せて検討しています」とのこと。
ゴーン社長は発表会のスピーチで、2002年に北米のインフィニティチャンネルで新型スカイラインを発売すると明言している。とすると、おそらく2ドアは存在する、と考えてよさそうだ。
以上の点から、『V35スカイライン・GT-R』が登場するとすれば、デビューは2002年以降というスケジュールになりそうだ。