グッドイヤーは22日、フォードによるファイアストン社製タイヤ1300万本のリコール(回収・無償修理)の正式決定を受け、ライトトラック用タイヤを増産することを明らかにした。同日の朝までは来期の減産をする見通しを立てていただけに、降って湧いた特需に株価も上昇した。
同社は22日朝の定例会見で「在庫を圧縮するため、第2四半期以降は減産して対応する」という見通しを明らかにした。ところが午後になってフォードがタイヤリコールを正式に発表したのとタイミングを同じくして、交換用タイヤの大量受注がフォードから入り、18時の時点で減産計画の撤回方針を示している。
今回のリコールは昨年の倍近い量になるため、一社だけで対応することはもちろん不可能で、フォードでは交換用タイヤの生産をグッドイヤーだけではなく、ミシュランやコンチネンタルにも依頼しているという。