「ラストでデコボコに乗り上げて、もう少しで森に突っ込みそうにはなったけど、これ以上は速く走ることは不可能と言い切れるぐらいいいできだった。最高に集中できた」と1位ゴールに満足げだったトミー・マキネンだが……。FIA技術委員会はWRCオーストラリアラリー終了後の車検で、マールボロ三菱ラリーアートから出場の三菱ランサー(トミー・マキネン車)に装着されていたターボチャージャーがホモロゲーションを受けたものと異なると判断。大会審査委員会は同車両を失格とした。市販車のターボチャージャーは耐久性信頼性向上のため、水冷システムを装備しているが、チームは、短期間の使用であることから部品を簡素にするため、規則上問題が無いと解釈し、グループA仕様車から水冷システムを取り外したのだ。チームは「競技車両規則の検討不足によるものであり、性能向上のための変更は一切しておらず、今回のミスは認識不足によるものだった。スポーツマンシップにのっとり、いかなるアピールもしないこととした」と声明を出した。一方、グロンホルム(プジョー)とバーンズ(スバル)の争いはグロンホルムに軍配が上がった。「ほんとうに厳しい戦いだった。110%頑張ったね」とグロンホルム。第3レグスタート時には2.6秒あった差をSS18ではバーンズに0.9秒差に詰められ、SS19ではあわやの0.7秒差、しかしSS20でも0.9秒差とコンマ下ギリギリの勝負でバーンズに抜かせなかった。オーストラリアラリー最終成績1位:M. グロンホルム(プジョー) 2位:R. バーンズ (スバル) 3位:F. デルクール(プジョー) 4位:K. エリクソン(ヒュンダイ) 5位:T. ラウッカネン(フォード)6位:T. ガルデマイスター(セアト)マニュファクチャラーズ・ポイント1位:プジョー 1042位:フォード 883位:スバル 764位:三菱 395位:セアト 116位:シュコダ 86位:ヒュンダイ 8ドライバーズ・ポイント1位:M. グロンホルム(プジョー) 592位:R. バーンズ(スバル) 503位:C. マクレー(フォード) 433位:C. サインツ(フォード) 435位:T. マキネン(三菱) 326位:F. デルクール(プジョー) 23