51年のF1の歴史のなかで名門フェラーリのお膝元としてじつに50回ものグランプリを開催してきた歴史あるサーキットのモンツァ。が、その未来は厳しい。安全性を高めるために今年からサーキットの第1〜2コーナーに改修を施したものの、結局、イタリアGPでは死者を出す最悪の事態が発生。
改善策を講じない限りフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)からグランプリ開催の権利をはく奪されてしまいかねない。しかし、国立森林公園内に位置するモンツァは、サーキット改修のために木を切り倒すことにでもなれば今度は環境保護団体からクレームがくることは必至。
あのバーニー・エクレストンがイタリアGPの今後をイタリア内務大臣と話し合ったようだが、もし2001年からモンツァでのグランプリ開催がなくなってしまうとしたら……。フェラーリ・ファンでなくとも悲しい出来事だと言えよう。