【東京ショー速報 Vol. 1】日本向けAuto PC は2000年末登場か?光ファイバーを使った超狭指向性マイクで認識率を大幅アップ

自動車 ニューモデル モーターショー

今世紀最後となる東京モーターショーでは、カーナビメーカーの出展も多彩だ。出展メーカーはクラリオン、ケンウッド、パイオニア、ソニー、富士通テン、松下(通信工業、九州松下含む)、デンソーなど。

なかでも目を引いたのは、クラリオンの日本向けAutoPCのモックアップ展示だ。AutoPCはすでに北米で発売され、ヨーロッパでの発売も決まっているが、日本市場向けは具体的な製品が発表されないままでいた。今回展示されたのはあくまでイメージとしての展示ということだが、モニターは7型ワイドを備えた2DINサイズよりもやや大きめのもの。PCカードスロットをふたつ用意したり、USBスロットまで装備するなど、北米やヨーロッパ仕様にはない機能が備わっている。もちろん、これが製品化につながるものではないが、AutoPCに対する期待が、これで一段と膨らんだのは間違いない。


日本版AutoPCモックアップ

もうひとつ、ケンウッドのブースで紹介された世界初の光マイクロフォンが目を引いた。これまでのマイクとは違って音を光の変化としてとらえることで、超狭指向性を実現。周囲のノイズを拾わずにクリアな集音が期待できる。しかも、従来のマイクよりも振動板が軽く優れたハイファイ特性も達成している。とくに信号ラインには光ファイバーを使うため、伝送過程での電磁波ノイズの影響にも強いのは自動車関連機器への搭載で強みを発揮できる。ケンウッドでは、来年の自社製品にこれを採用していく予定でいる。これで音声コントロールの認識率が一段と高まるかもしれない。


世界初の光マイクロフォン

純正カーナビの装着が高まるにつれて、市販ナビの立場も微妙になってきているが、今回の展示では各社とも純正カーナビにはない機能を盛り込んでいることを強調。パイオニアではユーザーの幅広い要求に応えられるよう、DVDナビと楽ナビ(CDナビ)をラインナップして高機能と使い勝手の簡便性を両面でカバーする。ソニーは小型化技術の優位性を全面に押し出して世界初の1DIN収納型DVDナビを発表。新たなナビのあり方を訴えていた。

《会田肇》

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