ひとり旅ということもあり、修学旅行の醍醐味であった枕投げはできなかったが、大阪の街は朝から快晴だった。雲ひとつない青空の中、クルマを第二の目的地である奈良へと進めていく。
このごろ中学生だったころの、修学旅行で訪れた京都や奈良のようすが、しばしば思い浮かぶ。そして無性にもう一度巡ってみたい衝動に駆られ、ストラーダ『HDS950』を相棒として、深夜の高速道路を西へ向かった。
ストラーダといえば「SDカードを巧みに使いこなせる」というのが特徴。『HDS950』にも音楽ファイルや動画ファイルをSDカードを介して本体ハードディスクに転送できるエンターテイメントバンク機能が採用されている。
ストラーダ『HDS950』では、4月に発売された『HS400』に続いて「SALAS」という、自車位置測定アルゴリズムが採用されている。本体内蔵の3Dジャイロによって、GPS衛星からの電波がキャッチできない屋内や地下にある駐車場などでも自車位置を把握するというものだ。
パナソニック・スタトラーダシリーズのカーナビは、これまでの製品でも測位性能が高く、知らない場所でも安心して使えるということが特長であり、ほかのメーカーに対する大きなアドバンテージのひとつといえた。
今回発売されたストラーダ『HDS950』では、最初から本体内に5.1chサランドプロセッサーを内蔵しており、ドルビーデジタル5.1chサラウンドとdts5.1chサラウンド。そして2chソースをバーチャルな5.1chに変換するドルビープロロジックIIに対応している。
パナソニック・ストラーダシリーズのカーナビといえば、ユーザーフレンドリーな操作性がひとつの特徴となっていた。操作性のよいリモコンだけではなく、応答性のよいタッチパネルも採用。画面に触れるだけでコントロールできた。
ストラーダシリーズのハイエンドモデルとなった『HDS950』は、同シリーズのナビとしては初めて高精細7v型ワイドVGAモニターを採用している。地図画面もVGA専用となり、高密度なモニターの性能をフルに生かした、とても見やすいものとなっている。
パナソニックのカーナビ「ストラーダ」シリーズは、これまで普及モデルを中心とした製品ラインナップだった。だが、普及モデルとはいえ、これまでのカーナビのイメージを大きく覆したことは間違いない。
ルート設定していても、ドライバーのわがままにいかに応えてしっかりナビしてくれるのが、最新機種のウデの見せどころ。「ひたすら海沿いの道路を走る」という条件をストラーダ『HS400』に与えて、どう機能してくれるか? お手並み拝見だ。ハードディスク(HDD)を地図メディアに使うことによって、リルートはよりいっそうのスピードアップを実現した。
使い始める前はカーナビに対して「チンプンカンプンで扱えない」ほどだった新人アシスタントのゆい。今では「知らない場所へ行くための頼りがいある相棒」に変わったらしく、ナビをお供に積極的に出かけることが多くなった。
ストラーダ『HS400』は、テレビチューナーを内蔵したジャンクションボックスにすべての配線を集約し、オンダッシュ型モニターと同じサイズの本体にはケーブル1本で結線するようになっている。
カーナビを購入するとき、ユーザーが重要視するのは第一に「使い勝手のよさ」、第二に「地図が見やすいか」ではないかと思う。カーナビは“地図を表示する機械”なのだからこそ、この部分は、もっとも重要視されるべき部分なのかもしれない。
テレビチューナー部分こそ“ジャンクションボックス”と呼ばれるハイダウェイ部分に移ったものの、ストラーダ『HS400』最大の特長は「必要な機能を本体内へギュッと凝縮した」ということにある。
エンターテイメントバンクには動画や音楽の再生機能だけではなく、静止画ブラウザも備わっている。SDカードを記録メディアとして使うパナソニック『LUMIX』などでは、HS400にSDカードを挿入することで、HS400のモニターで写真の閲覧ができる。