全体相場は4日ぶりに反落。円相場が1ドル=90円台後半に弱含んだことで輸出関連株の一角が買われて始まったが、その後一転して売りがかさんだ。もっとも、引けにかけて買い戻しが入り、平均株価は前日比48円安の1万355円で取引を終えた。
トヨタ自動車の品質保証を担当する横山裕行常務役員は4日、東京本社で記者会見し『プリウス』のブレーキが効きにくくなる問題について事象や今後の対応を説明した。
トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は4日の決算発表の席上、リコール問題に関連して「コスト削減のやり過ぎで(品質問題の発生に)つながったと言われるがそうではない」と指摘した。
トヨタ自動車は4日、2010年3月期の第3四半期連結業績を発表するとともに、通期予想を上方修正した。純利益は前回予想の2000億円の赤字から800億円の黒字(前期は4370億円の赤字)に修正した。
「新しいモデルの車を購入するならば、半年以上先のほうがいいですよ」。某自動車メーカーのエンジニアからこんなアドバイスを受けたことがあった。それを聞いて「まさか」と思っていたが、その人の話がズバリ適中してしまった。
プリウスについて、一時的にブレーキがきかなくなるという苦情は、トヨタ自動車が把握しているものだけで77件あることがわかった。
新型『プリウス』に関して国土交通省リコール対策室に寄せられた情報に関して、トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は3日夜、「苦情は聞いているが、その内容から不具合なのか苦情なのか精査しないとわからない」と答えた。
トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は3日夜、前原国交相に対して、海外で頻発するリコール問題や新型『プリウス』でブレーキが一時利かなくなるという苦情などが寄せられていることについて、説明した。
国土交通省リコール対策室は昨年7月、千葉県松戸市内で起きた新型『プリウス』の事故について原因の調査を進めている。国道6号線を走行中の同車がブレーキがきかずに、赤信号で停止中の前方の車両に追突したというもの。
アクセルペダルの不具合によるトヨタ自動車の大量リコール問題は、顧客の獲得が進めば進むほどリスクも膨らむという大量生産型産業の課題を改めて突きつけることとなった。
米国トヨタ販売は2日、1月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は9万8796台で、前年同月比は8.7%減(季節調整済み)。リコール問題が響いて、3か月ぶりのマイナスに転じた。
きょうの各紙は「安全対策を最優先」(毎日)、「米当局の忠告で決断」(東京)、「顧客を第一に考え、費用を考えずに(リコールを)判断した」(産経)など、佐々木副社長の発言を中心にレポートしている。
米国での大規模リコール(無償の回収・修理)問題で、トヨタ自動車がアクセルペダル内部に鉄製の強化板をはさむなどの具体的な改善策を発表した。きょうの各紙が一斉に報じているが、紙面での取り上げ方に温度差を感じるのが興味深い。
トヨタ自動車は1日、米国でのアクセルペダルの不具合によるリコール対象車に関して、対象となる8モデルの改善措置の内容を決定し、米国トヨタ自動車販売を通じて発表した。
クライスラーグループは1月29日、米国でトヨタ車から代替する顧客を対象にしたインセンティブを開始すると発表した。