気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年2月17日付
●トヨタ、米2工場で生産調整(読売・2面)
●米でトヨタ擁護論も、5州知事が書簡メディアがコラム(読売・9面)
●山手線、朝から全席使用可、座席収納廃止(朝日・1面)
●ディーゼル復活の兆し、排ガス規制対応低燃費(朝日・10面)
●カーナビの生産、メキシコで開始、クラリオン、8月から(朝日・10面)
●きょう改修開始、トヨタ、サイなど2車種(毎日・2面)
●太陽電池出荷倍増、過去最高4年ぶり更新、昨年(毎日・8面)
●カーナビの情報配信、ホンダ、通信料無料に(毎日・8面)
●バンクーバー冬季五輪、製氷車2台故障1時間超中断(産経・18面)
●昭和シェル、川崎の扇町工場閉鎖、来秋精製能力23%削減(東京・1面)
●日本電産サンキョー、メダル効果一時21円高(東京・9面)
●輸入車、日本で「小型」拡充、VW、GMなど相次ぎ投入へ(日経・10面)
●きしむ品質、トヨタリコール問題を聞く(日経・11面)
ひとくちコメント
「皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます」---。トヨタ自動車が一連のリコール問題で、きょうの各紙朝刊にお詫びの全面広告を掲載した。
トヨタの広告では『プリウス』などの4車種のリコール届け出を2月9日に国土交通省に提出したことを伝えるととともに、「一日も早く全車改修を完了できるよう全力で取り組んでまいります」と記している。
トヨタではきょうの17時00分から東京本社で、豊田章男社長と品質保証などを担当する佐々木真一副社長が記者会見をする予定だが、これで国内ではひとまず沈静化に向かうものとみられる。
問題はバッシングの激しい米国だが、きょうの読売は「米国で、トヨタの生産拠点がある州の知事が相次いでトヨタ擁護の姿勢を表明するなど、トヨタを支援する動きが出てきた」と報じている。トヨタにとっては朗報だ。24日から始まる米議会の公聴会に向けて広報・ロビー活動を活発化させているとも伝えているが、信頼を回復させるには実績を積み上げて消費者に示すしかない。