気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年2月15日付
●消費税議論来月から,菅財務相、財政悪化で前倒し(読売・1面)
●トヨタ「電子制御」再調査、米公聴会で表明へ、外部機関に委託(読売・1面)
●携帯で自動車保険更新、損保ジャパンきょうから(読売・7面)
●NEC4強、トヨタも、ラグビー日本選手権(読売・25面)
●トヨタ初の決勝進出、バスケットボール・Wリーグ(読売・25面)
●トヨタ・リコール問題、ニューヨーク・タイムズ紙あまりにのろく、透明性に欠けた(産経・6面)
●三菱重工、米で風力装置 新工場建設海外シフト貿易摩擦を回避(日経・1面)
●核心:トヨタの酸っぱい贈り物、顧客目線学ぶ反面教師に(日経・5面)
●新車発表まず中東で、日産、市場の成長性重視(日経・9面)
●経営の視点:トヨタとグーグルの明暗、日本企業、足元見直し必要(日経・9面)
●高速道路全無料化「経済にマイナス」38%来年度実験に厳しい目(日経・15面)
ひとくちコメント
バンクーバー冬季五輪が開幕し、この週末はテレビの前に釘付けになった人も多かったことだろう。中でもハイライトはフリースタイルスキーの女子モーグルの決勝。上村愛子選手が惜しくも4位となり、4度目の五輪で狙ったメダル獲得には届かなかった。
きょうの朝日、毎日、東京が1面トップで取り上げているほか、スポーツ面や社会面でも女子モーグル決勝の話題が目白押し。印象深いのは上村選手の4位が決まった瞬間に「なんで、一段一段なんだろう」と、涙が溢れ出ながら語ったコメントである。しかも、滑りにロスがあったと自覚していた上村選手は「タイミングの少しのミスが…。まあ、4番なのかなという気もします」と、冷静に決勝レースを振り返った。
上村選手のコメントを聞いて思い浮かぶのが、『プリウス』のリコール問題の記者会見で連発したあの「フィーリング(感覚)の問題」発言。トヨタ自動車は品質を軽視しながら(?)世界一という金メダルを獲得した。今度は時間をかけて信頼回復という階段を一段一段上がらなければならない。