マツダが発表した8月の生産・販売状況によると、国内生産は前年同月比30.3%増の6万5958台で、大幅に増加した。
マツダは、新型『ロードスター』の発売1カ月間の受注台数が月販目標の5倍を超える1900台となり、好調な滑り出しとなったと発表した。
マツダは8月25日、同社のブランドメッセージである“Zoom-Zoom”をフルに具現化したライトウェイトオープンスポーツカー『ロードスター』を7年ぶりにフルモデルチェンジ、全国のマツダ系およびマツダアンフィニ系販売店を通じて同日から発売した。
「グッドデザイン・プレゼンテーション2005」でマツダは中牟田泰チーフデザイナーが、発表になったばりのロードスターをプレゼンテーションした。「ロードスターのヘリテイジを大切にデザインしました」
2003年10月、マツダが東京モーターショーにコンセプトカー『息吹』を発表して以来、その量産型とも呼ぶべき新型『ロードスター』への期待は盛り上っていたが、05年8月25日、そのロードスターがついに発表された。
6ATについてマツダパワートレーン開発推進部の藤冨哲男さんは「この6ATはアイシン製で、トヨタ『マークX』に搭載されているタイプと同じもので、『ロードスター』専用にシフトクオリティの改良や、変速レスポンスの向上といったチューニングが施されています」
これは『ロードスター』……? “カスタムカー夏の祭典”、オートギャラリー東京2005が8月5−7日(東京ビッグサイト、企画運営:オートギャラリー事務局)で開催された。写真蔵、マツダ編・続。
新型『ロードスター』(25日発表・発売)には5MTと6MTがラインナップされている。同じエンジンに2種類のマニュアルミッションを用意する理由は「価格の安いモデルを設定して、価格帯の幅を広げるためです」。
新型『ロードスター』には2.0リットル直4エンジンが搭載されている。そのエンジンの型式は『アテンザ』の2.0リットルと同じ「LE-VE」型となっている。新型ロードスターのエンジンはアテンザのエンジンを縦置きにしたものではない。
新型『ロードスター』(25日発表・発売)のエンジンはアルミブロックを持つ新世代の2.0リットル直4。が、カタログスペックにおける最高出力は170ps(MT)と、現代の水準では取り立てて高性能というわけでもない。
先代までは1.6リットルと1.8リットルの2種類のエンジンをラインナップしていたマツダ 『ロードスター』。新型となる3代目では欧州仕様に1.8リットルも用意されているが、日本仕様が2.0リットルエンジンの1種類となった。
マツダスピードは、新型『ロードスター』のスポーツ性能をさらに向上させるチューニングパーツを、新型車発売と同時に8月25日より全国のマツダグループ販売会社およびマツダスピード商品取扱店を通じて発売した。
新型マツダ『ロードスター』は全幅が40mmも拡大され1720mmの3ナンバーサイズになった。ライトウェイトがウリのロードスターで、ここまでボディサイズを拡大した理由は、サイドエアバッグを装着したかったからだ。
新型マツダ『ロードスター』(25日発表・発売)はZ型に収納されるソフトトップを採用していることもあり、シートの背後には今までのような自由にモノを置けるスペースはなく、シートバックバーや隔壁、フタ付きの小物入れが装備されている。
新型『ロードスター』のインテリアに関して、中牟田泰チーフデザイナーは「心地よい開放感とタイト感の絶妙なバランス」をコンセプトにした、と語る。インテリアデザインは、新技術も採用し丁寧にデザインされ、新型の運転する歓びを大きなものにしてくれるのだ。