突如として登場した感の強いタカラ『Q-CAR』(Qカー)だが、今回展示されていた2台はいずれも既存のEVを改造したものである。ベースとなったクルマは、トヨタ系の車体・部品メーカーである「アラコ」が開発した『エブリデー・コムス』ということを確認した。
『チョロQ』の玩具メーカーであるタカラは、VWのチューニングで有名なコックスとともに、電気自動車『Q-CAR』(Qカー)の企画・製造・販売、直営アンテナショップの運営を手がける新会社、「チョロQモーターズ」を設立することを発表した。
タカラの佐藤社長によれば、『Q-CAR』(Qカー)の具体的な販売戦略については、今も検討の段階にあるという。同社でもQカー専用の販売拠点となる「Qスクエア」を展開する予定だというが、これだけで全国をカバーすることはもちろん無理がある。
ところで『アルト・ラパン』には想定ライバル車というのはあるのだろうか?たとえば軽なら、なかなかデザイン・コンシャスなダイハツ『ネイキッド』なんかはどうなのだろう。
スズキは22日、新型軽乗用車『アルト・ラパン』を30日に発売すると発表した。『アルト』の若者向けタイプとして開発したもので、20〜30才代の新規需要を掘り起こす。正確な車名は頭に「アルト」がつく。
タカラ『Q-CAR』(Qカー)は、パワートレインを電気モーターとすることで、ユーザーの誰もが安心・手軽に扱うことができ、しかも経済的走行を可能としている。誰にも…というのが気になるところだが、メーカーが想定しているユーザー層は実に幅広い。
広報資料によると、『ラパン』の発売でスズキの軽自動車は8種類のバリエーションが揃った。それらを整理してみると、以下のようになる。
高性能や高機能ではなく、あくまでものんびりと、ゆったりとした「がんばりすぎない、ユルい気持ちよさ」という精神性を開発コンセプトにしたという『アルト・ラパン』。そういう特異なコンセプトを実現するにあたって、開発陣はどんなクルマを参考にしたのだろうか?
『アルト・ラパン』は、スズキとしては意外なことに「『ワゴンR』のようなミニ・ミニバンではなく、あくまで『アルト』に代表される2ボックス・セダンの新世代車である」と定義している。
20代の若者をターゲットにした『アルト・ラパン』では、開発にあたって、スズキ初の試みがなされた。「アドバンスド・プランニング・アンド・デザイン」というセクションが設けられ、20代の若いスタッフが中心となって企画・開発を進めたのだという。