タカラの佐藤慶太社長によれば、『Q-CAR』(Qカー)の具体的な販売戦略については、今も検討の段階にあるという。同社でもQカー専用の販売拠点となる「Qスクエア」を展開する予定だというが、これだけで全国をカバーすることはもちろん無理がある。
実際の販売については2月下旬に設立が予定されている「チョロQモーターズ」が行うことになる。しかし、その経営の主体はクルマ販売のノウハウを持たないタカラが行うことに違いはない。ノウハウも持たないのにどうやって販売していくのか? 実車とチョロQでは価格も客層も違いすぎる。そのあたりの疑問を佐藤社長にぶつけてみた。
「何もないからこそ、逆に何でもできるのでは?」というのが佐藤社長の答えだ。販売はQスクエアで行うだけでなく、実車の販売ノウハウを持つカーディラーとの提携も視野に入れて交渉を行っているという。しかし、玩具メーカーとしてのカラーを出すには、やはり大手玩具チェーンで扱ってもらうことが一番だと考えているようだ。具体的な交渉も進んでいて、試乗会を開催可能な大駐車場を持つ、誰もが知る大規模チェーンがその対象だという。
「それは“トイザらス”ですか?」という記者の質問に対して「否定も肯定もしません」と語った佐藤社長。おもちゃ店でホンモノのクルマが買える時代はすぐそこまで来ているのかもしれない。
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