新型『XG』(韓国名:『グレンジャー』)に続き、日本導入が濃厚と現地でも噂されているのが、中型セダンの『ソナタ』だ。北米市場ではホンダ『アコード』やトヨタ『カムリ』、日産『アルティマ』などに正面から挑む世界戦略車でもある。
今回のソウルモーターショーは、会場となった「KINTEX」(韓国国際展示場)のこけら落としも兼ねたイベントとなっていた。4月29日の午前中は特別招待枠となっており、多数の招待者が来場するという事前のアナウンスがなされていた。
今回のソウルモーターショーには、日本メーカーも出展していた。ホンダ、日産(インフィニティ)、そしてトヨタ(レクサス)だ。北米志向の強い韓国だから、アメリカで人気のブランドはいずれも注目度が高い。
ドイツのハノーバー・メッセが上海モーターショーのオーガナイズを支援し始めたのは01年。それ以前は報道公開日すらまともに設定されていなかったが、01年にプレスルームが設置され、03年にはフランスのミシュランがプレスルームのスポンサーになった。
日本市場では消滅してしまった三菱自動車『ギャラン』だが、海外市場ではいまだ健在。中国市場にも参入を予定しているが、残念なことにこれは三菱自身のデザインではない。
GMブースにあった、シボレーのキュートなコンパクトカー。新型車か?、と思って近づいてみたら、先代オペル『コルサ』がベースの『セイル』だった。
ヒュンダイは昨年秋、独自のハイブリッド技術を開発。世界戦略小型車の『クリック』(日本名『TB』)に搭載し、先行試作した50台の『クリック・ハイブリッド』を環境部(日本で言うところの環境省)に納入している。
イタルデザインの手によるラグジュアリーセダン、その名も『中華』が主力モデルの華晨汽車が、ミドルクラスのスポーティな新型セダンを公開した。名称は『駿捷』という。
チェリー(奇瑞汽車)が年内に発売予定のセダン『A21』は、同社が独自にデザインしたものというが、実際は「某日本車メーカーを退職したデザイナーをコンサルタントとして雇い、その人物がディレクションしたもの」らしい。
韓国ではこれまでどちらかといえば大型のクルマが人気だった。クルマは一家に1台。大は小を兼ねるという感じで、購入側の意識からしてそういうものだったのだ。また、韓国人は見栄っ張りなので、必要以上に背伸びをして大型車を買うという風潮もあった。