タイで『マーチ』を生産する日産自動車。バンコクモーターショーの約10日間の一般公開期間中、日産ブース全体での目標成約件数は、2200台だという。
タイでポルシェやベントレーなどの高級車ディーラー事業を展開するAASグループでは、ポルシェ『カイエン』が、一般公開1日の間に3台成約したという。
日本に比べ南に位置するタイでは、UVカット用のフィルムが人気のようだ。豊富な品揃えの窓ガラス用フィルム販売会社が存在した。
三菱自動車は、バンコクモーターショー展示で『グローバルスモール』や『ランサーEX』をメインに据えた。ピックアップトラックなどもブースには所狭しと並んだ。ただ『i-MiEV』はブースの後ろにひっそりと展示されていた。
ホンダは、バンコクモータショーの会場で成約した『ブリオ』の納品が、6月頃になることを明かした。今回の地震による納品遅延の可能性も否定できないとしつつ、タイでの好調な受注によってこのままいけば6月頃の納品が予定されるという。
バンコクモーターショーの会場を歩いていて感じるのは、ここでも人垣ができる理由は変わらないということだ。つまり……人垣の中心には美しいコンパニオンが立っていて、みんながカメラを向けているのである。
バンコクといえば、多くの日本人は約1年前の政治デモを思い浮かべるだろう。着ているシャツの色が赤いことから「赤シャツ」と呼ばれるUDD(反独裁民主主義同盟)のデモは暴動に発展し、市街地で軍との銃撃戦が行われたのは日本でも報道された通りだ。
街を走っているクルマの大半が現地生産の日本車というバンコクだけあって、モーターショーではあからさまなコピー車を見かけることはなかった。これまでは。しかし、今年のバンコクモーターショーでは中国の「CHERY」がコピー車を出展。
「日本のみなさんのことをとても心配しています。日本はタイにとって良好なパートナーだから、今回の地震の被害はとても悲しいです」と日本の震災被害を気にかけているのはバンコクモーターショーの副代表を務めるジャトロン・コモリミス氏だ。
日産は、バンコクモーターショーにEVの『リーフ』を展示している。タイの人々はリーフにどのような期待、感想、疑問を抱いているのだろうか。