ノーマルのNA系が持つもともとのしなやかさを、車高アップによって増したストローク感でダイナミクスに深みを感じるレベルへとアップ。
「アウト」で「バック」じゃマズイだろう…と、これまで日本市場では『グランドワゴン』→『ランカスター』と名を変えてきたこのモデルも、今やセダンやワゴンと並ぶレガシィシリーズの重要な軸足のひとつ。
乗用車系SUVとはいうものの200mmの最低地上高が確保されているので、かなりのラフロードでも相当に高い走破性を発揮する。
50mmプラスのロードクリアランスを利して、本当に奥まで行きたい人は、2.5リッター4気筒モデルでもいいのだろうが、どうせアウトバックにするなら3リッター6気筒、と考える人も多いだろう。
高速クルージングでもう少しボディの上下動を抑えられれば、メルセデスとタメを張る安心感がある。
独創的なパッケージングの持ち主である新型オデッセイは、走りの質感が極めて上質であることにもビックリ。
全高を抑えて重心高を下げ、操縦安定性を高めたオデッセイのフットワークは、ミニバンというよりスポーティカーと思えるようなレベル。
国産ミニバンのパイオニアがつくった、画期的なショートボーイ・ミニバン。3列目シートの頭上空間は「小学生まで」になったが、機能的なネガはそれくらい。
BMWは、本当に走りにこだわるメーカーなのだと、この5シリーズに乗ると感じるものだ……。
ルックスは強烈な個性があるが知的でいい。インテリアもラグジュアリーかつスッキリとし、メーターパネルでスポーティさを表現。