『Aクラス』も、みるからにひと回り大きくなって車格を増した。メルセデス流の高質感も注がれている。
ハイブリッドのSUVだと? そんなもん走るのかよ! と思いたくなるけれど、コイツがじつに元気に走るから驚き。半端なSUVなんて、軽く蹴散らす勢いなのだ。
『ヴィッツ』をドライブしての第一印象は、ハイクオリティな感覚だった。
軽カー枠すら上限を超えないキュートなフォルムは、『R1』の最大の魅力。『R2』をギッュと絞るように凝縮したことで、じつはむしろ車格が増したように思う。小さいけれど、けしてチープではないのだ。
カラクリシートがウリの『プレマシー』。庶民派3列シートミニバンにしては、重量感があるのが特徴だ。
またしてもエボが大幅に進化した。最大の目玉であるMIVEC搭載エンジンは、パワーバンドが広い。タービンの形状も変更されて、レスポンス、パンチ、ドライバビリティのすべてが進化しているのだ。このエンジンはこれで完成したな。そう思わせられる。
メルセデスのラインナップにあっては、ミニ『SL』的な雰囲気のある『SLK』なのだが、新型になってひとくらす車格を引き上げている。
もはや新世代のキャデラックには、古くから語られてきたアメ車の面影は薄い。豪快で荒々しくだが乗り心地はきわめてソフト、といったものではなく、大雑把にいえばヨーロッパ車の雰囲気が漂うのだ。
水冷になって久しいポルシェ『911』なのだが、997型になってからさらに乗りやすくなったと思えた。
『マークll』あらため『マークX』に進化した新型は、日本のミドルセダンの正しい姿だといえるだろう。