フロントスピーカーにモレルの最新ハイエンドモデル「スプリーモ63SE」を選んだ澤田さんのメルセデスベンツ『GLB250』。福井県のマリノサウンドが、その性能を引き出すための本格インストールを施した。
◆モレル・スプリーモ63SEの実力を引き出す9Lエンクロージャーをドアに構築
モレルのスプリーモ63SEを中心にカッパーコンペティションやリゾルトのT-DSPなどを組み合わせたシステムデザインを完成させた。
モレルの最新ハイエンドモデルとなるスプリーモ63SE。ミッドバスのインストールにこだわりサウンド&デザイン共に見どころ満点。
スピーカーの能力をフルに発揮させるためにエンクロージャー構造にしているのもこのクルマの見どころ。このクルマのハイライトとなるのは、何といってもモレルのハイエンド3ウェイスピーカー「スプリーモ63SE(スペシャルエディション)」の採用だ。これまで数々の名機を世に送り出してきたモレルの中でも、スプリーモは最高峰に位置するシリーズ。その最新モデルによる3ウェイシステムを導入し、狙い通りの高音質を追求した。
まず見どころとなるのがドアへのインストールだ。スプリーモ63SEのミッドバスをアウターバッフルで取り付けるだけでなく、片側約9Lの容量を確保したエンクロージャー構造としている。狙いはスピーカーが持つポテンシャルを余すことなく引き出すこと。ドア下部を大きく加工し、構造材にはカバ合板を用いることで高い精度と強度を確保した。
ドアを大きく覆うパネルを製作したうえで表面には化粧パネルを重ね、純正インテリアと自然に調和するデザインに仕上げているのも上質だ。ドアハンドル下部から大きなアールを描くアウトラインも見どころのひとつ。音質だけでなくインストールの美しさにもこだわったドア加工となっている。
◆Aピラー内部まで吸音処理し、ミッドレンジの中高域を整える
ドアのアウターバッフルやAピラー、ドアミラー裏にスプリーモ63SEの3ウェイシステムを置き、存在感も満点の仕上がり。
Aピラーへのミッドレンジ取り付けでは、背面に吸音処理を入念の施すことでフラットな特性を引き出しているのも狙い通り。このクルマのサウンドを決定付けるモレル・スプリーモ63SE。中高域を受け持つツイーターとミッドレンジのインストールにも多くのこだわりが盛り込まれている。
ツイーターはドアミラー裏、ミッドレンジはAピラーにそれぞれインストール。ドアミラー裏のツイーターマウントは大型のツイーターグリルを自然に取り込む形状にデザインされ、ミッドレンジ側との音のつながりも考慮した向きや角度が与えられている。
一方、Aピラーに設置されたミッドレンジにも細かな工夫が施されている。スプリーモ63SEのミッドレンジは2.1インチと比較的小口径ながら、ピラーへビルトインすることで存在感のある仕上がりとなった。
さらに注目したいのが、外からは見えないAピラー内部の処理だ。ピラー裏をエンクロージャーに見立てるうえで、疑似的に容積を確保するため背面への吸音処理を充実させている。これによりミッドレンジの再生帯域で不要なピークが生じにくい構造とし、特に250Hz付近の音の整え方にも配慮した。
◆ARCオーディオ×RESOLUT×FiiOでハイエンドシステムを構築
Aピラーにはミッドレンジ(2.1インチサイズ)、ドアミラー裏にツイーターパネルをワンオフしてインストールするスタイル。
オーディプレイヤーにはFiioのM27チタニウムを採用。音源の高品質でシステム全体のサウンドをかさ上げしている。
DSPとして採用したのはリゾルトのT-DSP mk2。リモコンをセンタークラスターに設置して操作性を高めた。澤田さんのメルセデスベンツGLB250は、モレル・スプリーモ63SEを中心にシステム全体を構築。同時に組み合わせる各ユニットの選択にも細心の注意を払っている。
前編でも紹介した通り、スプリーモ63SEをドライブするパワーアンプにはARCオーディオのカッパーコンペティションを採用した。ダイレクトかつ忠実な音楽再生を狙ったパワーアンプで、スプリーモ63SEの能力を引き出すための組み合わせとして選ばれている。
DSPにはRESOLUTのT-DSP mk2をチョイス。操作部/表示部はエアコン操作パネル下へさりげなくインストールし、純正インテリアの雰囲気を崩さず自然にフィットさせた。視認性や操作性にも配慮し、日常的な使いやすさを確保している。
オーディオプレーヤーにはFiiOのM27チタニウムを採用。ハイエンドスピーカー、パワーアンプ、DSPで構成されたシステム全体のクオリティに合わせ、音源を送り出すプレーヤーにも高音質モデルを導入した。入力段階から音声信号の質を高めることで、システム全体からより高いパフォーマンスを引き出す狙いだ。
ハイエンドスピーカーのモレル・スプリーモ63SEを中心に、ユニット選びからシステムデザイン、インストールまで徹底して高音質を追求した澤田さんのメルセデス・ベンツGLB250。音質とインストールデザインの両面を突き詰め、質感の高いハイエンドオーディオカーへと仕上げられた。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務する。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連など幅広い分野のライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負う。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。

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