中国の電池大手CATLは、江淮汽車集団(JAC Group)と戦略協力協定を締結したと発表した。
両社は技術、供給、国際展開の3分野で連携し、CATLの業界トップクラスの電池技術を活用して、江淮汽車の全製品ラインをサポートする。
江淮汽車集団は車両製造とモビリティサービスを手がける総合自動車企業。同社の高級ブランド「Maextro」シリーズは、中国自動車産業の高級化を牽引する存在として、国内の高級スマート電気自動車市場の構図を再定義している。
Maextroシリーズには、CATLの麒麟電池やFreevoy電池などの先進製品が採用されている。これらは急速充電、デュアル大面積冷却、NP2.0熱保護、超安全アンダーボディ保護など、多数の先進技術を統合しており、電池と車両全体の安全性と性能を総合的に向上させ、エンドユーザーの運転体験を最適化している。
江淮汽車集団のプレミアムサプライチェーン戦略を中心に、両社は優位性のあるリソースを統合し、3つの重点分野で深い協力を展開する。
まず、より安定した供給体制の構築だ。CATLは江淮汽車集団の全モデルに対して長期的かつ高品質な動力電池を提供し、サプライチェーンの安全性と持続的な技術リーダーシップを確保する。
次に、より先進的な製品開発。両社は急速充電、デュアルパワー技術、電池寿命延長、CIIC統合インテリジェントシャシー、電池交換エコシステム、電池データ応用などの重要分野で協力する。これにより、新技術を量産車に迅速に適用することを目指す。
さらに、より広範な市場展開も進める。両社は国際市場の拡大で協力し、多様なグローバル市場のニーズに応える新エネルギー車モデルを共同開発する。乗用車ブランド(JAC、Yiwei、Refine)と商用車ブランド(Ankai)の両方で市場拡大を推進する。
今後、両社は動力電池技術とビジネスモデルのイノベーションを継続的に探求し、ユーザーにより安全で効率的、かつ高級なモビリティ体験を共同で創出する。また、中国の新エネルギー車産業がより高級な開発段階とより高いレベルのグローバル化に進むことを支援していく。



