中国のDeepRoute.aiは、同社の技術がスマートの新型電動SUV『#5 EHD』に採用され、量産対応の運転支援機能を実証したと発表した。
スマートブランド初となるプラグイン・ハイブリッド・モデルが、#5 EHDだ。このモデルには、中国のAI技術プロバイダーであるディープルートAI(DeepRoute.ai)の運転支援技術が搭載される。
両社が中国・深圳で実施した共同テストドライブでは、30.9kmの複雑な市街地コースにおいて、人間が運転を引き継ぐ「テイクオーバー」が一度も発生しなかった。これにより、同技術の成熟度の高さが示された。
路上テストでは、安全対策のない交差点での左折、工事現場、交通量の多い場所、車線標示のない区間など、困難なシナリオを含む実際の都市環境を走行。システムは歩行者や自転車、緊急車両などを正確に認識し、人間のような自然な挙動でスムーズな運転を維持したという。
スマートのグローバルCTOであるYang Jun氏は、「安全性と直感的で人間のような運転スタイルの両方を優先する必要がある。ディープルートAIの技術はそれを体現している」と述べ、パートナー選定の理由を語った。
また、ディープルートAIのCEOであるMaxwell Zhou氏は、「当社はこれまでに全世界で約15万台の生産車への納入実績があり、エンジニアリングの成熟度と製造能力を実証している」と、同社の量産能力を強調した。
今回の提携は、これまで純粋な電気自動車(EV)プラットフォームで実証されてきた技術を、プラグイン・ハイブリッド車へと拡張する重要なマイルストーンとなる。ディープルートAIは今後、インテリジェント運転と車載大規模モデルの融合を推進し、より高度な運転支援体験の実現を目指すとしている。




