BASFのコーティングス事業本部のグローバル表面処理事業部門のシェメタルは、中国のLondian Wason Holdings Group Co., Ltd.と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
両社は、シェメタルが新たに発売したクロムフリー・フッ素フリーの銅箔用パッシベーションソリューション「Gardolene D」の革新と応用において協業する。この協業は、電気自動車の急速な成長と、特に中国およびアジア太平洋地域における革新的なエネルギー生成・ストレージソリューションへの需要の拡大によって推進されるグリーントランスフォーメーションを支援する上でシェメタルにとって重要なマイルストーンとなる。
Londian Wasonは、シェメタルの新しいGardolene D技術を採用した中国初の顧客。同社は新エネルギーおよび電子材料分野のグローバルリーダーであり、リチウム電池用銅箔の最大手メーカーの一つでもある。
Gardolene Dは、銅箔用として世界初のクロムフリー・フッ素フリーのパッシベーションソリューション。この先駆的なソリューションは業界唯一のもので、電気自動車のバッテリーパック、エネルギー生成、ストレージシステムに使用される銅箔に、優れた耐食性と性能向上をもたらす。
Gardolene Dで処理されたバッテリーは、寿命の延長と容量保持率の向上の恩恵を受け、摂氏25度の1000サイクル後に寿命が最大6%延長される。従来のクロム(VI)パッシベーション方法で処理された銅箔を使用したバッテリーと比較して、性能が大幅に向上する。
新しいソリューションは既存設備との互換性があり、電気自動車用のバッテリーや、その他の幅広いエネルギー生成およびストレージ用途に使用される電着塗装および圧延焼鈍銅箔基板の両方に適している。



