フォーミュラE、シーズン12で史上最大17戦開催へ…中国・三亜復帰と出産・育休手当コストキャップ除外を発表

フォーミュラEのシーズン12
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FIAおよびフォーミュラEは10月20日、2025/26年のシーズン12に向けた複数の主要アップデートを発表した。

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史上最大規模のカレンダーが確定し、11都市17レースで構成される。中国・三亜でのレース開催が2018/19年のシーズン5以来となる復帰を果たし、新レースとしてスペイン・マドリード、アメリカ・マイアミも加わる。これにより中国では上海と三亜の2戦を開催し、同国として初めて1シーズンで2つのレースを実施する。

財務規定の改訂では、チームの出産・育児休暇に関する支払いがコストキャップから除外される。この改訂は、フォーミュラEが掲げる女性活躍推進戦略および包括性への強いコミットメントを反映したもので、チームが競技力や財務パフォーマンスを損なうことなく、スタッフのライフイベントを十分に支援できる環境を整える。

競技フォーマットも改善される。予選のグループステージセッション時間が10分間に短縮され、デュエルラウンド間のインターバルも短縮。これによりよりスピーディで競争性の高い、観戦しやすい予選フォーマットが実現する。

アタックモードのルールも変更され、ピットブースト導入レースではアタックモードを1回のみ使用可能とし、非ピットブーストレースでは2回使用可能とする。さらに、アタックモードの所定の使用時間を完全に消化するという義務が撤廃された。

シーズン12では、マイアミでルーキーフリープラクティスを開催、マドリードではルーキー・コレクティブ・テスト(合同テスト)を実施し、次世代ドライバーたちにより多くの走行機会が提供される。

10月31日にはスペイン・バレンシアで「オールウーマンテスト(All-Women Collective Test)」も実施予定で、フォーミュラEおよびFIAが長期的に掲げるモータースポーツにおける多様性と平等の推進戦略の中核をなす取り組みとなる。

《森脇稔》

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