中国EV「リープモーター」、南アフリカ市場に参入へ…ステランティスとの提携で実現

リープモーター『C10 REEV』
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ステランティスは、中国のEVメーカーのリープモーターが南アフリカ市場に参入すると発表した。

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リープモーターは2015年に起業家で技術専門家のジャンミン・ジュー氏によって設立された。バッテリー設計から組み込みソフトウェアまでバリューチェーン全体を自社で管理し、10年足らずで60万台以上の完全電気自動車を販売した実績を持つ。2025年には年間50万台の販売を目指している。

ステランティスとの戦略的合弁事業を通じて、リープモーターインターナショナルは野心的なグローバル展開を開始。ステランティスの広範なインフラ、流通ネットワーク、品質基準を活用し、先進技術と手頃な価格、顧客第一のイノベーションを南アフリカに提供する。

ステランティスのマイク・ホイットフィールド マネージングディレクターは「南アフリカはステランティスにとって重要な市場であり、リープモーターの導入は製品、イノベーション、パートナーシップを通じて革新的な新エネルギー車の選択肢を提供する重要なステップ」と述べた。

リープモーターの革新の中核は、レンジエクステンダー電気自動車(REEV)技術だ。このシステムは、車輪に駆動力を伝えることなく、バッテリー充電専用の内燃エンジンを搭載し、100%電気走行体験を保証しながら、南アフリカでのEV普及の最大の障壁である航続距離不安に対処する。

エネルギー問題と限られた充電インフラがEV普及を阻む南アフリカにおいて、REEVは実用的なソリューションを提供する。電気走行と内蔵充電の柔軟性を組み合わせることで、都市部と地方の両方の条件で信頼性を確保し、同国の公正なエネルギー転換を支援する。

南アフリカでは、南アフリカ自動車製造業者協会(NAAMSA)が主催するSAオートウィーク2025で、リープモーターとその革新技術を初めて体験する機会を得た。

このデビューに続いて、リープモーターのモデルは全国のディーラーで紹介され、南アフリカでリープモーターの品質、アクセシビリティ、世界クラスのサービスへのコミットメントを直接体験する機会を設けていく。

《森脇稔》

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