日本精工、電動車向け軸受など最新技術を披露へ…ジャパンモビリティショー2025

日本精工のブースイメージ
  • 日本精工のブースイメージ
  • 耐電食/EMC対策導電アイテム 導電バイパスプレート
  • 超低フリクションT-HUB(円すいころ)ユニット軸受
  • ロッキングクラッチ
  • 電動油圧ブレーキシステム用ボールねじ

日本精工(NSK)は、10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」に出展すると発表した。

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同イベントは、国内外の自動車メーカーや部品メーカーに加え、モビリティ関連企業が自動車産業の枠を超えて出展する。前回2023年の参加企業数は約500社、約111万人が来場した。

NSKは「Mobilizing Tomorrow Today クルマを変える、それは未来を変える。」をテーマに、クルマの「走る」「曲がる」「止まる」に加え、快適さに対応した幅広い製品を展示する。

主な展示製品として、耐電食・EMC対策導電アイテムの導電バイパスプレートを世界初出展する。これは軸方向の追加スペース0.3mm以下で軸受をバイパスする導電構造を実現した新製品で、2026年の早い時期に市場投入を開始する予定だ。

電動車向け小型軽量化深溝玉軸受では、新技術「幅狭組合せ樹脂保持器」を採用し、従来品に対して外径約10%、幅38%短縮、重量約51%・トルク25%低減を実現した。2030年までにグローバルで年間40億円の売上を目指す。

大型SUVやピックアップトラック向けには、超低フリクションT-HUB(円すいころ)ユニット軸受を展示。過酷な環境でも高信頼性を維持しながら低フリクション化を実現する。

「曲がる」技術では、電力を使用せずに高い動力伝達効率と確実なロック機能を両立するロッキングクラッチを紹介。後輪操舵アクチュエータの効率化・小型化に貢献する。

「止まる」技術として、電動油圧ブレーキシステム用ボールねじを展示。高い応答性によりブレーキの応答性を向上させ、安定した効率によりブレーキ制御性の向上も実現する。NSKは2026年に年産1000万本のグローバル生産体制の構築を目指している。

電動コーナーモジュールコンセプトでは、電動サスペンション、後輪操舵アクチュエータ、電動メカニカルブレーキ、超低フリクションB-HUBユニット軸受等を統合したコンセプトモデルを展示する。

会場では軸受の組立体験コーナーも設置し、軸受の仕組みを実感できる体験型展示も行う。軸受を手に取って付属のタグをセンサーに読み込ませると、軸受の機能を確認できる仕組みだ。

《森脇稔》

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