チューニングパーツメーカー・HKSが、日産『スカイライン』(ER34 1998年5月~2001年5月)に搭載のRB25DETエンジン用スポーツタービンキット「GTIII-RS」を発売した。価格は39万6000円(税込)。
同製品は純正形状でありながら330ps~450psの高出力を狙えるターボキットで、ノーマルエンジンは330ps、内部強化ずみエンジンの場合は450psに対応する。設定過給圧は88.3kPa(0.9kgf/cm2)となっている。
RB25DET純正形状に合わせた設計により大きな加工を必要としない点が特長で、ターボハウジングのスイングバルブ径やポート径を拡大し、低回転域でのブースト立ち上がりと高回転域でのブースト安定性を両立している。

また、大型アクチュエーターを採用し、専用設計の遮熱板でターボからの放射熱を遮断する。インタークーラーインレットパイプは溶接ではなく鋳物の専用設計とし、滑らかな断面積変化により圧力損失を低減している。
構成パーツには、GTIII-RS本体(強化アクチュエーター付)、専用アウトレットパイプ、専用遮熱板、水冷・オイル配管一式、アダプターパイプ、ガスケット類・ボルト類などの周辺部品が含まれる。
同社の試験車両では、純正状態の172.2kW(234.1ps)から271kW(369.5ps)への大幅な出力向上を確認している。最大トルクも306.9N・m(31.2kgf・m)から439.5N・m(44.8kgf・m)に向上した。

注意事項として、過給圧100kPa(1.01kgf/cm2)以上で使用する場合はエンジン強化を推奨している。また、設定過給圧によってはインジェクターや大容量燃料ポンプ、強化ヘッドガスケットの交換が必要になる場合がある。