ダイムラートラックの子会社、ダイムラーインディアコマーシャルビークルズ(DICV)は5日、インドの成長する建設・鉱業セグメント向けに「バーラトベンツ」ブランドの新型重量トラックを発表した。
新たに投入されたバーラトベンツHXシリーズには、建設セグメント向けの2828C HXと3532C HXモデルが含まれる。両モデルとも280hp/1100Nmトルクと320hp/1250Nmトルクの2つの高出力・高効率仕様が用意される。
HXシリーズ全車には、ヒルホールドアシスト、メンテナンス要件を軽減するユニット化フロントアクスルベアリング、空力性能向上のためのウインドデフレクター、先進ドライバー状態監視システムが標準装備されている。

高い登坂能力を実現し、2828Cモデルで最大60%、3532Cモデルで最大54%の勾配に対応する。新改良リアアクスル(IRT440-11)により、厳しい建設現場での優れた性能を実現するための高い容量を確保している。
バーラトベンツトルクシフトシリーズには2832CMと3532CMモデルが含まれ、両モデルともダイムラートラックブランドで世界的に実績のある自動変速機(G211-12パワーシフト3)を搭載している。
さらに、バーラトベンツは新たに9立方m容量の2828C レディミックスコンクリート(RMC)仕様を設定する。このモデルには280hpと1100Nmトルクを発生する強力なOM 926 BSVI OBD-IIエンジンが搭載され、困難な地形でも信頼性の高い輸送を実現する。

DICVは、インド全土の最も厳しい建設・鉱業現場で、すべての新モデルについて広範囲な顧客試験を実施した。様々な顧客と150台以上のトラックによるこれらの試験では、稼働率、運用効率、収益性の大幅な改善が実証された。
バーラトベンツブランドは2012年からダイムラートラック商用車ファミリーの一部となっており、インド市場向けに特別に開発されている。9トンから55トンまでの全重量カテゴリーで超近代的なトラックを用意し、すべての車両は現地生産され、部品はインドのサプライヤーから調達されている。