マイクロモビリティシェア事業を展開するLuupは、アイシンおよびGKダイナミックスと共同開発した三輪・小型のユニバーサルカー『Unimo(ユニモ)』のコンセプトモデルを5日に発表した。
同車両は、年齢・性別などの違いにかかわらず、できるだけ多くの方々に利用してもらうことを目指して開発された。街じゅうを「駅前化」するインフラを作るというLuupのミッションの実現に向けた取り組みの一環となる。
Unimoは「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」という車両区分で、16歳以上であれば運転免許不要で乗車可能だ。制限速度は車道通行時20km/h、一部の歩道や路側帯の通行時は6km/hとなっている。
車両の特長は、幅広い世代が取り扱える走行時・静止時の安定性、身体的負担が少なく移動可能、若者から高齢者まで分け隔てなく乗りたいと思えるデザイン、利用者に合わせて最高速度や走行補助機能をパーソナライズ可能な点だ。

アイシンの「リーンアシスト制御」技術により、三輪構造の安定性と二輪構造の走行能力の両方を備えている。この技術は、車速とハンドル角等の情報に基づき、車体の傾斜角を制御することで、二輪車並の幅の狭い車両においても高い走行安定性を実現する。
車両スペックは、長さ130cm、幅59.5cm、高さ120cmで、自転車や電動キックボードと同程度のサイズ。重量は約60kg、耐荷重120kgとなっている。
Luupは既存のポートに停車可能なサイズに設計し、IoTモジュールを搭載することで、スマホアプリやサーバーから様々な操作・制御が可能としている。
今後は試乗会等を実施した上で、2026年度中を目途に複数地域で実証実験を行い、シェアリングサービスへの本格導入を検討していく方針だ。