ポルシェライフスタイルグループとアルチュール・カー氏が、自動車史上最も象徴的なスーパーカーの一つであるポルシェ『カレラGT』の生誕25周年を記念した新しいカプセルコレクションを制作する。
パリを拠点とするラール・ド・ロートモビルの創設者であるカー氏が、限定版カプセルコレクションのクリエイティブディレクターとして参画する。2025年9月に発売予定のこのコレクションは、カレラGTの生の力と時代を超越したデザインからインスピレーションを得て、モータースポーツの伝統と同氏の飾らない美学を融合させている。

「カレラGTの25周年記念コレクションのデザインに招かれたことは個人的な意味がある」とカー氏は語る。「発売以来、カレラGTは常に私のお気に入りの車だった。それは単なる機械ではなく、革新、デザイン、純粋な感情のトーテムなのだ」
レバノン生まれでパリ育ちのカー氏にとって、ポルシェとのコラボレーションは自身のルーツへの回帰でもある。10代の頃からポルシェソノート・ルヴァロワのガレージでメカニックとして働き、20代まで、エンジンの修理に従事していた。2012年にレアで収集価値の高い車のディーラーシップとしてラール・ド・ロートモビルを設立し、新世代の車愛好家の集会場となった。
2017年のファッションレーベル「KAR/ラール・ド・ロートモビル」の立ち上げは、人々の着るものだけでなく、車とファッションとの関わり方にも影響を与えた。カーは両業界の絆を再定義し、その文化的影響は広範囲にわたって響き続けている。

ポルシェライフスタイルグループのステファン・ブッシャーCEOは、「アーサーは触れるすべてのものに独特の創造的ビジョンをもたらす。彼はポルシェを単なる自動車メーカーとしてではなく、文化的な力として理解している」と評価する。
両者の関係は2021年の「968L'Art」プロジェクトから始まった。1990年代のクラシックモデルを未来的なロードスターとして再構築したこのワンオフアートカーは、パリで18か月かけて手作りされた。ポルシェライフスタイルグループとのコラボレーションで制作されたこのコレクションは、瞬く間にコレクターのお気に入りとなった。

2023年の東京カプセルでパートナーシップはさらに強固になり、今回のカレラGTカプセルは両者の関係、そしてポルシェ自体の文化的アイコンとしての進化における新たなマイルストーンとなる、としている。