メルセデスベンツは、電動化技術「EQテクノロジー」を搭載した新型『CLA』の米国仕様車を発表した。まずは2つのEVグレードを導入する。
ラインナップは268hpの「CLA 250+ EQテクノロジー」と、349hpの「CLA 350 4MATIC EQテクノロジー」、2つのEVグレードで構成される。CLA 250+はWLTP基準で最大792kmの航続距離を実現し、優れたモビリティを提供する。CLA 350 4MATICはモデルレンジの頂点に位置するパフォーマンス仕様となっている。
800V電気アーキテクチャと新世代バッテリーの組み合わせにより、充電時間の大幅短縮を実現した。CLA 250+は10分間の充電で最大325kmの走行が可能で、最大320kWのDC急速充電にも対応している。

新世代バッテリーは85kWhの使用可能容量を持つリチウムイオン電池を採用。セルのアノードには酸化シリコンとグラファイトを混合した材料を使用し、従来のグラファイトアノードと比較して重量エネルギー密度を最大20%向上させた。体積エネルギー密度は680Wh/lに達し、コバルト含有量もさらに削減している。
環境面では、前世代と比較してセル1個あたりのカーボンフットプリントを約30%削減した。これは炭素削減対策、ネットカーボンニュートラルなセル生産、アノード・カソード・セルハウジング生産での再生可能エネルギー使用によるものだ。
リアアクスルの電動ドライブユニットには新開発の2速トランスミッションを搭載。1速は停止状態からの優れた加速性能と市街地走行での高効率を実現し、2速は高速域でのパワー伝達と高速道路走行での効率性を重視した設計となっている。最高速度は電子制御により時速209kmに制限され、2速で到達する。
