デンマークのゼンヴォ・オートモーティブは、開発中のハイパーカー『オーロラ』にアルコン・コンポーネンツ製のブレーキシステムを採用すると発表した。
新開発のブレーキシステムは、フロントに6ピストン、リアに4ピストンのビレット・モノブロック・キャリパーを採用。ブレーキディスクには、カーボンファイバー強化シリコンカーバイド(C/SiC)を使用し、極限状態でもブレーキペダルのフィールやフィードバックに悪影響を与えることなく、最適化されたブレーキ性能と熱容量を提供する。
ゼンヴォのジョン・ガナー最高技術責任者は「パワーを発揮することは、真のドライバーズカーを設計する際の課題の一部に過ぎない。それをコントロールし、公道でもサーキットでも使えるようにすることが同じくらい重要だ」と説明。

「オーロラのような妥協のないプロジェクトでは、ブレーキシステムが重要な要素となる。最大1850hpをハーネスし、ハイブリッドパワートレインでフィードバックとフィールを提供する能力が、オーロラの性能に影響する」と述べた。
アルコンは40年以上にわたり、フォーミュラ1や世界ラリー選手権から高級スポーツカー、30トン以上の軍用装甲車まで、特殊車両向けのブレーキとクラッチの開発に携わってきた実績を持つ。この経験により、最高レベルの性能が求められる分野で高性能ブレーキソリューションの開発と提供の最前線に立っている。