スズキのインド子会社のマルチスズキは、「ARENA」ディーラーで販売する全モデルに6エアバッグを標準装備すると発表した。これにより、『ワゴンR』、『アルトK10』、『セレリオ』、『イーコ』といった人気モデルの安全性が大幅に向上する。
6エアバッグシステムは、フロントエアバッグに加え、サイドエアバッグとカーテンエアバッグを組み合わせたもので、乗員を全方向から保護する設計となっている。
安全装備の強化は6エアバッグだけにとどまらない。全座席に3点式シートベルトとシートベルトリマインダーを装備するほか、電子制御安定装置(ESP)、ヒルホールドアシスト、ABS(アンチロックブレーキシステム)、EBD(電子制動力配分装置)などの先進安全技術も搭載している。
今回の発表により、ワゴンR、アルトK10、セレリオ、イーコは、すでに6エアバッグを標準装備としている『スイフト』、『デザイア』、『ブレッツァ』といった人気モデルと同等の安全性を確保することになる。
マルチスズキのこの動きは、インド市場において安全装備の充実が重要な差異化要因になりつつあることを示している。特に低価格帯の車種にも高い安全性を提供することで、同社は幅広い顧客層からの支持獲得を目指す。