BYDの新型フラッグシップSUV『シーライオン7』が、欧州の独立機関ユーロNCAPによる最新の安全性能評価で最高評価となる5つ星を獲得した。
シーライオン7は2024年後半に欧州で発売された車種で、BYD独自のブレードバッテリーとセル・トゥ・ボディ構造を採用している。欧州で最も厳格な安全性評価とされるユーロNCAPの4つの主要分野、すなわち成人乗員保護、子供乗員保護、歩行者などの交通弱者保護、安全運転支援システムのすべてにおいて高い評価を得た。
特に乗員保護性能で高い評価を獲得しており、成人乗員保護では87%のスコアを記録。衝突時の首への衝撃を軽減するむち打ち防止性能や、側面衝突バリアテスト、厳しい側面ポール衝突評価でも良好な保護性能を示した。

子供乗員保護性能では、93%という過去9年間で最高のスコアを記録。前面オフセット衝突試験と側面衝突バリア試験では、10歳と6歳の人形を使用したテストで、体の重要な部位すべてに対して最高点の保護性能を示した。また、車内に子供や乳児が取り残されていることを検知して警告を発する検知システムも評価された。
シーライオン7の運転支援機能も高く評価され、安全運転支援システムのスコアは79%となった。自動ブレーキシステムの性能が優れており、歩行者やバイク運転者に対しても適切に反応することが確認された。さらに車線維持支援システムや速度制御支援システムの搭載も評価された。
BYDは欧州で販売している他のモデル、『ドルフィン』、『ATTO 3』、『SEAL』、『SEAL U DM-i』、『TANG』でも同様に5つ星評価を獲得しており、安全性能の高さを示している。
