スバルモータースポーツUSAは、新型ラリーカー『WRX ARA25L』をオリンパスラリーで発表した。エクストリームスポーツの伝説的選手であり、スバルモータースポーツUSAのドライバーでもあるトラビス・パストラーナ選手が操縦を担当する。
WRX ARA25Lは、アメリカンラリー協会(ARA)のリミテッド4輪駆動(L4WD)クラスで競争する。L4WDクラスの競技車両は、市販車と比べて大幅に改造されているが、特定の規定や制限に従う必要がある。そのため、ショールームに展示されているWRXモデルとの類似性が高い。

この新型車両は、パフォーマンスパートナーであるバーモントスポーツカーによって設計・組み立てられた。市販車のスバル『WRX』をベースに、より手の届きやすい価格帯で、トラビス・パストラーナと競争できる機会を提供している。
WRX ARA25Lの心臓部は、ターボチャージャーとインタークーラーを備えた2.4リットルのスバルFA24ボクサーエンジンだ。純正ターボチャージャー、ARA L4WDクラスで義務付けられている33mmのリストリクター、2.5barのブースト制限により、約315hpと460lb-ftのトルクを発生させる。

パストラーナ選手は試験走行初日の感想として、「本当に楽しい車だ」と述べている。「オープンカーよりもダウンフォースが少なく、さらに楽しさが増す。125ccの2ストロークエンジンのように、常にシフトチェンジしながら走る感覚だ!」と語った。
新型WRX ARA25Lの登場により、スバルはより幅広いラリー競技への参加を可能にし、モータースポーツファンの期待に応えている。