中国の自動車メーカーのGAC(広汽集団)は、イタリアで開幕した「ミラノデザインウィーク2025」に3年連続で出展し、欧州市場向けの新型EVを2車種発表した。
同社は今回のイベントで、欧州向け新型電気自動車(EV)「AION UT」と「AION V」を披露した。AION UTはGACのミラノ先進デザインセンターで開発され、イタリアのデザイン美学と現地市場の好みを融合させたモデルだ。世界初となる眉毛をモチーフにしたヘッドライトデザインや、高度な安全機能を備えている。
AION Vも欧州市場で再デビューを果たし、最新の安全技術を搭載している。両モデルとも、第2世代のマガジンバッテリーを採用し、急速充電性能と安全性を高めている。

GACインターナショナルのグローバルCOOのThomas Schemera氏は、「優れたデザイン、最高水準の品質、先進的な技術を備えた製品を提供し、最終的にはヨーロッパの消費者により良いモビリティ体験の提供を目指している」と述べた。
同社は2025年第3四半期にポーランド市場でAIONとHyptecブランドのモデルを投入する予定だ。これにより、GAC社の欧州市場進出が本格化することになる。
今回の展示を通じて、GAC社は「ヨーロッパで、ヨーロッパ向けの、ヨーロッパに溶け込み、ヨーロッパの役に立ち、ヨーロッパに貢献する」というビジョンを掲げ、欧州市場での存在感を高める戦略を明確にしている。