ルノーは、若年ドライバーを対象とした安全運転啓発プログラムを世界規模で開始した。これは、ルノーの「ヒューマンファーストプログラム」の一環として実施されており、ドライバー、同乗者、そして他の道路利用者の安全確保に対する同社のコミットメントを示すものだ。
統計によると、過度な速度に関連する致命的な事故の52%が35歳以下のドライバーが関与しているという。この問題に対応するため、ルノーはBWTアルピーヌ・フォーミュラワンチームのドライバー、ピエール・ガスリー選手の協力を得て、若年ドライバーをターゲットにした啓発活動を行っている。
動画では、ガスリー氏がコーチ役となり、モナコグランプリのコースで『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)を運転する若いドライバーにアドバイスを送る。彼は速度に関する専門知識を共有しながら、「スピードはサーキットのものであり、公道のものではない」という重要なメッセージを強調している。

さらに、ルノーはフランスで実践的な解決策も提供している。人気車種のクリオに、最高速度を110km/hに制限する「セーフティカー」機能を導入した。この速度制限は、エンジン制御ユニットの設定を変更することで実現され、ルノーネットワークで利用可能だ。
この取り組みは、若い初心者ドライバーが多いクリオに特化したもので、フランス国内では59ユーロで提供されている。この機能は可逆的で、再びルノーネットワークを訪れることで元の設定に戻すことができる。
ルノーの「ヒューマンファーストプログラム」は、事故の予防、修正、保護、救助の4つの柱に基づいており、事故の前後、そして事故中の対応を目指している。2月には、事故時の救助活動を容易にするため、消防士アクセスの特許を無償で公開している。