ステランティスとヴァレオは、リサイクル素材を使用したLEDヘッドランプと車載ディスプレイを、欧州で初めて発売する。
このLEDヘッドランプは、使用済み製品から最大50%の原材料を再利用しており、新品を製造するのと比較してCO2排出量を最大70%削減できるという。ステランティスは、2025年後半からプジョー『3008』と『5008』に採用を開始する予定だ。
また、車載ディスプレイは、ヴァレオのサーキュラーエレクトロニクスラボで製造され、プジョー『308』やシトロエン『C3』など複数のモデルに適用される。これにより、高付加価値部品の廃棄を減らし、資源の有効活用を促進する。

両社は、この協力を通じて製品の寿命延長、廃棄物削減、資源使用量とカーボンフットプリントの低減を目指している。ステランティスは2038年までにカーボンネットゼロを、ヴァレオは2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、サーキュラーエコノミーはその実現に向けた重要な役割を果たすとしている。
両社は今後もリサイクル製品の範囲を拡大し、自動車産業の持続可能性向上に貢献していく。