アルファロメオの新型コンパクトスポーツ『ジュニアQ4』の生産が、ステランティスのポーランド・ティヒ工場で開始された。
ジュニアQ4は、アルファロメオ初の4WDハイブリッドモデルとなる。48Vハイブリッドシステムを採用し、1.2リットルターボエンジンと2基の電気モーターを組み合わせることで、高性能と低燃費を両立させている。システム全体の最高出力は136hpで、CO2排出量は120g/km以下に抑えられている。
前後輪が物理的に接続されていない電動4WDシステムを採用していることだ。これにより車両重量の増加を最小限に抑え、燃費性能の悪化を防いでいる。また、マルチリンク式リアサスペンションを新たに採用し、乗り心地と操縦安定性の向上も図られている。

アルファロメオのDNAセレクターにより、ドライバーは走行状況に応じて車両特性を変更できる。スポーティな「ダイナミック」モードから、日常走行に適した「ナチュラル」モード、低グリップ路面向けの「Q4」モード、燃費重視の「アドバンスド・エフィシエンシー」モードまで、幅広い選択肢が用意されている。
ティヒ工場のヤヌシュ・プゾン工場長は、「発売からわずか数か月で世界中から3万台以上の受注を獲得しており、ブランドへの信頼の高さを示している」とコメントしている。
ティヒ工場は今年で操業50周年を迎え、ゼロエミッションおよび低排出車両の生産拠点として進化を続けている。2025年には太陽光発電所の建設も予定されており、環境に配慮した生産体制の構築を進めている。