ダイムラートラックは、メルセデスベンツの次世代燃料電池トラックのプロトタイプが、公道テストを開始したと発表した。スイス・ヴァレー州のシンプロン峠で行われた冬季テストでは、2台の次世代メルセデスベンツ「GenH2」トラックが、厳しい寒さと雪、急勾配の道路環境下で性能を発揮した。
テストでは、液体水素を動力源とする車両の革新的な技術が、極限の条件下で検証された。燃料電池、高電圧バッテリー、電動アクスル、タンクシステム、熱管理など、全ての重要な構成要素の相互作用が集中的にテストされた。特に注目されたのは、地形に応じたクルーズコントロールシステム「Predictive Powertrain Controls」の使用で、推進力と下り坂での回生ブレーキの両面で、バッテリーと燃料電池を効率的に組み合わせることが目標とされた。