SUBARU(スバル)のブランドン・セメヌーク選手とコ・ドライバーのキートン・ウィリアムズ選手が、アメリカンラリー協会(ARA)選手権2025年シーズン開幕戦の「スノードリフトラリー」で優勝した。
スバルモータースポーツUSAのドライバーペアは、この勝利で4連覇に向けて好スタートを切った。
今年のスノードリフトラリーは、昨年とは打って変わって寒冷な気候に恵まれ、充分な積雪量があった。気温はマイナス10度からマイナス5度程度で推移し、新雪の下には固く締まった雪と氷の層があり、ドライバーたちの腕前が試される難しいコンディションとなった。

セメヌーク選手は「今年は雪があって素晴らしかった」とコメント。「最初のパスでは良いペースを見つけようと戦略的にアプローチし、路面が磨かれてきたら慎重に走行した。年の始まりとしては最高の方法だった」と語った。
今回の雪のコンディションは、新型『WRX ARA25』にとって貴重な実戦経験となった。昨年のモデル『WRX ARA24』は雪のない条件でデビューしたため、今回が初めての雪上レースとなった。セメヌーク選手は「雪上で車を操るのは初めてだったので、多くのことを試すことができた。この経験を今後に活かせる」と手応えを語った。

寒さにもかかわらず、今年のスノードリフトラリーには多くのファンが詰めかけた。名物の「ボンファイアアレー」では、ドライバーたちが通過する中、深夜まで盛大なパーティーが繰り広げられた。
ARA選手権の次戦は、3月14日から15日にかけてミズーリ州で開催される「100エーカーの森ラリー」となる。セメヌークとウィリアムズのペアは、4連覇の夢に向けて戦いを続ける。